「ウエスタンのシステムでJazzを聞く会」に行ってきました-2

Jazzのレコード・CDの演奏会の報告、その2回目です。

 

このシステムは、たくさんのスピーカーで構成されています。

これがそれぞれの役割で鳴る。というのは相当難しいことだと思います。

 

 

お昼になると、カレー🍛やコーヒー☕️を楽しめる喫茶室もオープンします。

ここでウエスタンの実力を思い知る体験をしました。

会場から喫茶室に流れてくるのは、これがまた“まとまった音”というか聞きやすくて…うまく表現できません。

状況を書き記しますと、スピーカーを出た音はリスニングルームを抜け、出口の開口部から廊下を通り、ふたたび入口の開口部をぬけて喫茶室へ。といった具合でやってきます。

その部屋は吹き抜けで天井が高く、ドアを通った音は一気に広い部屋に広がっていきます。

その距離はおよそ35m。そこでも豊かに響き、高音のカドも取れて、かえって心地よくも感じます。

真正面の一番前にも、ずっと後ろにも音をとどける“シアターの音響設備”はこういうもので…音として動かす空気の量が圧倒的に違うんでしょうね…

年代を経た機材でも、最新の録音をストレスなく再生していました。

きちんとしたメンテナンスにより、大切にされていることがわかります。

 

古いVOLVOの広告に、“この車をいじめるつもりで乗ってみてください”というコピーとともに、泥道を走る車の写真を配置したものがありました。

ボルボはこんな道は大丈夫。耐久性が高いことをアピールするものです。

 

そこで私もWesternを“いじめる”つもりでBrian Bromberg WOODの1曲目

The Saga of Harrison Crabfeathersをかけてもらいました。

デジタル録音でウッドベースをかき鳴らすイントロから始まります。

この古いシステムは、どんな音を奏でるでしょうか…

結果、うなるウッドベースに包み込まれました。

Brian Bromberg WOOD

前回の時に再生してもらったPat Metheny & Lyle MaysのAs Falls Wichita, So Falls Wichita FallsからIt's For Youをかけてもらった時も、ECMレーベルらしい明るく繊細な音を再現していました。

こうして往時のプロ用機材の実力を堪能しました。

(去年よりも、大変聞きやすくなった気がします。去年は「スピーカーの前に『パンチングメタル』を置いた」ように聞こえた覚えがあります。どこかを改修したか、それとも私が進化してウエスタンを素直に聴けるようになったかです)

 

この施設のガレージには赤い「MGA」が飾ってありました。

これもまたきれいにメンテナンスされていて、私の気を引きました。